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6月30日に島根大学にてシンポジウム「『地方創生』再考―島根のこれからを考えるための新たな視点」を開催しました。当日はあいにく雨空でしたが、一般の方と学生約100名を超える方が参加されました。

 

 

はじめに、大阪大学大学院人間科学研究科の吉川徹氏による基調講演「島根県のローカル・トラックと関係人口」が行われました。続いて、個別報告として3名の方が登壇しました。大阪大学大学院人間科学研究科の大学院生であり、ローカルジャーナリストとしても活躍する田中輝美氏による「島根県のしまコトアカデミーにおける関係人口づくりのプロセス」、一般社団法人小さな拠点ネットワーク研究所代表理事の白石絢也氏による「中間支援組織から見た「地方創生」の現場について」、株式会社Community Careの中澤ちひろ氏による「看護で地域を元気に!たくさんの幸せな人が溢れるまちづくり」と題した報告が行われました。

 

 

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休憩を挟んで第二部では、「住民の生活感覚と地域再生の現場から問う「地方創生」」と題してパネルディスカッションが行われました。

 

講演者・報告者に、コーディネーターの福井栄二郎氏(島根大学法文学部)とコメンテーターの片岡佳美氏(島根大学法文学部)が加わり、登壇者同士での討論や意見交換が行われ、次いでフロアからの質問に対しての応答がありました。

 

全国的な視点から見た島根県の人口減少の特徴や、具体的取り組みから浮かび上がった課題、島根大学が地域の中で果たしていくべき役割など、様々な点から「地方創生」を考える機会となったのではないかと思います。

研究者や学生以外にも、高校生や地域に住まう方も多数参加されており、「地方創生」の実態に対する関心の高さがうかがわれるシンポジウムとなりました。