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2015年1月28日に第19回山陰研究交流会を開催いたしました。
今回の山陰研究交流会は、保母武彦・島根大学名誉教授が「地域創生」政策はこれでよいか:海士町10年の発展が教えることと題して報告されました。

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保母 武彦 先生



はじめに、昨年発表されて全国の市町村に大きな衝撃を与えた増田レポートの内容とそれを受けて政府が行おうとしている地域創生政策が、農村回帰の新しい流れを無視していたり、農村の撤退のすすめとなってしまうことについて批判的に検討しました。
その上で「消滅可能性」として名指しされながらも、全国のモデルとなりつつある海士町がU/Iターン者が人口の3分の1近くになっている現状と、なぜそれが可能になったのかについてお話されました。
それは、1)自立心と地域自治、2)島の生き残りにむけた展望を示したこと、3)島再生の視点から地域資源を見直し活用したことの三つが挙げられるとしました。

ここから全国の地域創生政策に示唆されることは、地域の実際の事業を国からの交付金メニューに沿って決めるのではなく集落単位からのボトムアップで練り上げていく方式が重要であるという点です。

最後に、食料とエネルギーの供給源としての農村の真価が問われている時代であり、これに基づいて主体的な地域再生に取り組むことの重要性と、このために島根大学が積極的に役割を果たしていくべきことを強調されました。

(文責:関)



次回の研究交流会について


次回は2015年2月25日(水) 午後4時15分より、岩本 崇 先生(法文学部)より「出雲型石棺式石室の空間利用・変遷・特質」と題してご報告いただきます。
お気軽にご参加ください。

今年度の開催スケジュールはこちらから確認できます。
山陰研究センターのブログ 山陰研究交流会開催スケジュール【2014.11.27更新】