1月22日の教授会後に、山陰研究サロンが開催されました。


『山陰研究』に掲載された論文をもとに、法経学科の渡邉先生が、「グローバル化時代の山陰経済:境港における国際物流を中心に」と題してお話されました。
世界経済の最新の議論を踏まえながら、境港を中心とした山陰の国際物流を分析するという大変興味深い報告でした。

山陰地方はアジアとの交易を振興して自立的に地域経済を運営しようという政策スタンスが求められ、国もこれを推進しているのですが、国際物流 の観点から言うと、こうした「アジアとの交易による自立的な地域経済」が実態としてそも
そも存在していないということが、よく理解できる報告でした。

また、木材チップといった「意外な」産物が物流の中心であることなどがわかり、山陰経済の実態としても新鮮な報告でした。
「グローバル化」に踊らされることなく、実体経済を冷徹に分析することの重要性がよくわかる報告で、参加者からも地域経済・物流の実態を巡って活発に議論されました。

(文責:関)