6月7日、国文学研究資料館(東京都立川市)において調査研究シンポジウムが開催され、大社町手錢家の蔵書研究チームを代表して田中則雄が報告を行いました。

 

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手錢家は1600年代の終わりから大社の地で商業を営み、松江藩主が出雲大社に参詣する折などにはその本陣を務めるなど、地域の中心的役割を担いました。

 

歴代の人々は文芸に造詣深く、和歌・俳諧・漢詩を作り、また出雲大社の神官・国学者に歌や文の制作の指導を受けるなど、熱心に文芸に取り組んでいました。そのような文芸活動と相まって多くの蔵書が蓄積されていったことが、共同研究の結果明らかになってきました。

 

 

全国から国文学者が集まる会での発表でしたが、江戸時代出雲の地に活発な文芸活動があったことについて大きな反響がありました。

 

(1003山陰研究プロジェクト 田中)