芦田耕一著『江戸時代の出雲歌壇』(山陰研究ブックレット1)が刊行されました。

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芦田先生が当センターの研究プロジェクトで長年取り組んで来られた江戸時代後期の出雲歌壇の研究成果が、『江戸時代の出雲歌壇』として刊行されました(今井出版、1,000円)。

紀貫之が『古今和歌集』の仮名序で、須佐之男命が八岐大蛇退治の後に詠んだ歌が和歌の起源である(つまり、出雲が和歌発祥の地である)と述べていることを紹介したうえで、江戸時代出雲の人々も、このことを認識しながら和歌の創作に努めたことを、多くの資料を引きながら述べています。

江戸時代の終わり頃、出雲の地で、和歌を専門的に学んだ人を中心に、同志の人々が集まって「歌壇」を形成し、全国的にも注目を集めるほどの精力的な活動を行っていた様子が描き出されています。

芦田先生ならではのわかりやすい文章で説かれており、当センターの研究成果を公表するブックレットの第1号を飾るにふさわしいものと考えています。

山崎真克先生(比治山大学、国文学)による本書の書評が、山陰中央新報(2012年5月20日版)に掲載されています。あわせてご参照ください。