日 時:2010年12月22日(水) 16:15-17:45
場 所:島根大学法文学部2階 多目的室(207室)

『鉄道敷設法成立以前の山陰地域における鉄道敷設運動』
報告者:沼本 龍 氏(松江市教育委員会文化財課)
@ 0803プロジェクト「初代松江市長・福岡世徳文書の解読・翻刻・研究と『初代松江市長・福岡世徳―史料と研究』(仮題)の刊行」

報告題目:
 近代の山陰地域(鳥取県・島根県)における鉄道敷設運動については、これまであまり明らかにされてこなかった。そうした研究動向を踏まえ、本報告では第一に、地域社会で鉄道敷設に対する関心が高まる企業勃興期(第一次鉄道熱期)から、鉄道敷設法成立前の1891年に至までの時期の鉄道敷設運動の実態を解明し、その特徴を明らかにする。
 第二に、鉄道敷設運動に関わった人々には、山陰地域の状況と課題に関するいかなる認識があったか考察する。特にこの時期は、日本海側地域と太平洋側地域の地域格差(「裏日本」化)が徐々に明確になっていく時期でもあった。本報告では、そうした状況が山陰地域の鉄道敷設運動にいかなる影響を及ぼしたかという点に着目する。

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 研究報告会では、現在までのところの研究成果を基にして、主に法文学部内の専門外の人にも研究の意義、成果を理解してもらえるように、分かりやすく、焦点に絞った話をしていただく機会としています。
 平日の開催ではございますが,みなさまお気軽にご参加ください。